その昔。奥多摩には「土場」と呼ばれる林業の要所が幾つかあり、人々はそこで筏を組んでいました。奥多摩で採れた木材を筏に乗せ、現在の大田区六郷のあたりまで多摩川伝いに流していたそうです。途中、青梅、立川、府中、登戸など、幾つかの中継地や難所を経て、材が江戸に届けられることで、商いが支えられてきました。川で街とつながることで、栄えてきた里山。それが奥多摩の歴史です。その後、鉄道が川に取って代わり、人とモノの交流を創り出す生命線を担ってきました。
Satologueの敷地横の川辺は、かつて「土場」があった場所。Satologueは、土地の物語を大切に語り継ぐと共に、新たなストーリーにつなげます。
「土場」の隣に位置し、林業の要所として賑わっていたというSatologueの敷地には、大きな養魚場の跡地があります。林業という商いは、木が育つ50年、100年という永い時間に向き合うもの。同時に、天候や季節と付き合いながら毎日を営んでいくものです。その営みを継続する知恵として、林業従事者はヤマメの養殖やわさび農家を兼業していました。Satologueでは、この養魚場跡地をビオトープやワサビ田、農園として再生します。地元の方はもちろん、多摩川流域の様々な人たちの力をお借りして、新しい営みを創り出すことを目指しています。
レストランでは、庭で採れる柚子や野草、地場の新鮮な川魚など、そこにあるすばらしい食材でおもてなしいたします。また、地域で捨てられてしまう食材に、新たなおいしさを吹き込むことを追求します。例えば、卵が貴重とされる烏骨鶏の親鶏や雄鶏の肉や、産卵後の養殖ヤマメ、ジビエとして売られる鹿肉のハツなどを使い、地域にも都内にもなかったおいしさを提供します。
サウナは、敷地の一角に佇んでいたコンクリートの小屋を再生したもの。林業の営みや、森の循環に参加する小さな一歩として、地場の薪を使用します。水風呂には、水道水よりも柔らかい、清らかな川の水を引いています。庭の心地よい風は最高の外気浴。そこにある奥多摩の水、木、空気の良さを感じ、土地とつながるためのサウナです。
料理をこよなく愛する若き二人のシェフが、この地に移住し、地域の人と食文化とに向き合いながら、フレンチベースのお料理でおもてなしいたします。多摩川の清流で採れた新鮮な川魚、隣村のジビエ、地元の有機農家さんの新鮮野菜、地域の宝である地酒（クラフトビールVERTERE、小澤酒造の日本酒など）など、青梅線沿線各地の食材と食文化を愉しむ沿線ガストロノミーをご堪能ください。
（※食材・メニューはその時々で変わります）
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レストラン 時帰路 TOKIRO
午前の部：11:00~12:45 （11:00~11:15はフィールド散歩）
午後の部：13:30~15:00
価格：¥5,500（税込）
定休日：毎週火曜｜水曜 （祝日の場合は翌営業日に定休）
※予約制
※午前の部のみ、お食事前にフィールド散歩がございます。奥多摩の生態系にふれる、お庭のビオトープなどをスタッフがご案内します。
都内では少ない薪サウナ、清らかな多摩川上流の天然水を引いた水風呂、緑あふれるフィールドでの外気浴をお楽しみください。サウナプランご利用のお客様には、庭のハーブや柚子を使った、オリジナルドリンクをご提供いたします。また、地元の新鮮な川魚などを使用した特製ハンバーガーをオプションでご用意しております。
また、ラウンジと更衣室は、貸切でご利用いただけます。休憩やお食事も含めて、ゆったりとお寛ぎください。
※サウナの写真はイメージです。
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サウナ 風木水 FUKISUI
午前の部：9:00~12:00 ／ 午後の部：12:30~15:30
価格：
平日 ¥22,000（税込）2名様〜 ／ 土日祝日 ¥24,000（税込）2名様〜
定員：4名様 ／ 定休日：毎週火曜｜水曜 （祝日の場合は翌営業日に定休）
※予約制 ※午前の部に限り、サウナの後にランチコースをお楽しみいただくことも可能です。その場合は、レストラン・サウナそれぞれのご予約が必要になります。
Satologueは、期間限定のランチ・サウナキャンペーン終了後、宿泊施設となります。「人が環境に求める快適性は、交感神経と副交感神経のバランスにある」という設計理念のもと、あたたかく、柔らかい、快適なお部屋を建設予定。帰るお部屋が安心できる空間であればこそ、フィールドやサウナ、焚き火、近隣の集落など、外で過ごす時間がより豊かになることを願っています。レストランとサウナに引き続き設計を担当してくださるのは、堀部安嗣さんです。
庭の敷地に元々あった、幾つもの巨大なコンクリートの生簀。これら養殖業の名残を生かし、自家農園やビオトープへと再生します。人の暮らしが近くにあることで、豊かな生態系を持つのが里山の特徴。里山らしい自然環境にふれ、この場所の存在が奥多摩の生物多様性に貢献できるようなフィールドを目指し、地域の方々と共に庭づくりを行なっています。歴史を知ってロマンを感じ、運が良ければ里山の生き物にも出会える、そんな場所を造ります。
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