屋敷神様

　敷地の一角に佇む小さな祠には、屋敷神様がいます。裏側の沢から見ると、祠がある場所は、荒々しい岩肌の切り立った崖の上でした。屋敷神様の下は巨大な石の塊。その石が崩れると、この土地が総崩れになるのではないかと思われるほどの大きさです。昔の人がここに祠を置いたのには、何かしらの意味があるのでしょう。小さくて、決して派手ではないこの祠ですが、近づくとどこか厳かな空気が感じられるようです。
　写真は庭の整備前のもの。古びて凹んでしまった2体のだるまが、屋敷神様を守るように立っていました。