養魚場跡

養魚場跡

 Satologueの敷地内には、大小全部で10個ほどの大きな養魚用の生け簀があります。そのうち一番大きな3つを整備し、自家農園とビオトープとして再生しました。生け簀の最下層には砂利や炭を敷き、水抜きの穴へ水が流れて水はけが良くなるような道筋をつくっています。その上には、敷地内で伐採した枝葉を敷き詰め、それから土を投入して、安定した土壌の状態を保つ工夫を施しています。巨大なコンクリートは自然と相反する存在に思えますが、土にのまれ、苔むして、何十年もの間ここに美しく存在し続けてきたのが、この土地の歴史。そんな建造物を生かし、引き続き自然と共存していく道を模索すること。それが、Satologueがこの庭で行っていく実験なのです。写真は、整備途中のもの。生け簀の中にも草木が生い茂っていましたが、それを刈り取った後の姿です。

養魚場跡